2011年7月24日日曜日

最初に飛び込むペンギンになれ!はいろんな業種の肝をつかむのに良いと思います。


タイトルは嫌いです。
こういう中身をはっきり言わずに相手の気を引こうという感じのタイトルがはびこっていますが、僕はほとんど手に取らないようにしています。

それが何故、この本を読むことになったかと言いますと以前ネットニュースでハウステンボスの経営が復活しつつあるという記事を読んだからです。HISが買収してから調子が良くなったそうなのですが、すごく難しい仕事のように思えました。
ああいうレジャー施設はディズニーランド以外あまり成功してるという話を聞きませんし、地元のUSJもそんなに成功しているイメージはありません。
それを一体どうやって再建したのか。
単純にそんな興味が沸いて、勉強できる本がないか探してみました。
するとこの本が検索にヒットしたのです。
ハウステンボス以外に10社ぐらい再建事例や成功事例が載っていますので
1社あたりの掘り下げは浅いだろうなと思いましたが、その分本質的な話が載っているかもしれないと思い直して購入しました。
結果は大当たりです。
特に再建事例はおもしろかったです。
どこの数字やどの部分に力を入れたら業績がよくなるかは、その業種でビジネスをする上でおそらく肝になる部分だと思います。
そういった事例を効率よく勉強できるのでとてもタメになりました。
もちろんそれだけで知った気になってはいけないのですが、そこを入り口にもっと掘り下げていくことが出来そうです。

おもしろかったのはやはり業種によって力を入れるべきポイントは全然違うのだなぁという際立った事例が書かれていることです。
例えば成城石井という高級スーパーは品揃えと欠品防止に力をいれてうまくいったと書かれていましたが、ゴールドウィンという登山用具などのメーカーは在庫の総量を規制する施策で業績を回復させました。やってることがまるで逆です。
時代や競合の関係もあって、全てのスーパーが成城石井と同じことをしても駄目だと思います。
他のスーパーと比較して圧倒的に品揃えが特殊であったので、そこを強化したことで差別化ができて強みができたんだと思います。
スーパーの中でも激安スーパーなのか高級スーパーなのか・・・
ポジションの違いによって必要な施策がまた違うのだろうと思いました。
成城石井もこれで成功したとは言え、10年後も同じ方法で成功するとは限りませんし。

ビジネスは完璧な答えなどない世界でずっと考え続けることになるわけですが、僕はそれがまた楽しいです。他にもこういう本を読んで、自社の事例とも照らして日々ビジネスモデルを進化させ続けていきたいと思います。そして自分自身もブログのタイトルのように賢く進化していきたいものです。

この本は買いです!

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