2011年7月8日金曜日

ロードス島攻防記読みました。


先日は犬の力という本を読み、その中でカトリック教会がメキシコ地震の際にメキシコへ援助を申し出るかわりにメキシコ内でのカトリック教会の地位復活を求める・・・。
という話が出てました。
もちろん小説の中の話なので、実際にはどうかはわかりません。

そのカトリック教会のスパイのような動きをしている男がマルタ騎士団に所属しているという記述があったため、以前から興味を持っていたマルタ騎士団のことが知りたくなって、この本を手に取りました。

マルタ騎士団の前進の聖ヨハネ騎士団がロードス島でトルコ軍と激しい戦いを繰り広げたあと、
マルタに流れつくまでが描かれているおもしろい本でした。

硫黄島の戦いを少し思い出しました。
それくらい激しい抵抗を見せて圧倒的多数のトルコ軍を苦しめました。

僕は合理主義なところがあるので、古いから偉いとか年上だから偉いということには
全面的には賛成できないと思っているのですが(頑張ってる人が偉いと思っています)、
このマルタ騎士団には敬意を払わずにいられません。

古今東西いろんな企業が生まれては消えていきます。
100社生まれた会社も10年経てば1社残るかどうかとか・・・。

会社とは少し違うかも知れませんが、このマルタ騎士団は現在でも活動している組織なのです。

数百年前から形を変えながらも存続している組織。
とてもロマンを感じます。

この本を読み終えたのは7月7日でしたが、作者の方の誕生日でした。
なんという偶然でしょうか。

この本は文庫で360円で売られていますが、おそろしく膨大な資料の上に
描かれているだろうなぁということは本を読みますとすぐにわかります。

僕のかわりに膨大な資料を読み、編集し、わかりやすく、物語にまでしてくれて
360円なんて安すぎます。

ありがたいことです。

もっとありがたいことに、この本を読んでいるうちに別のことに興味を持ちました。

ヴェネツィア共和国です。
イタリアの海洋都市ですが、7世紀末期から1797年まで1000年以上の間に渡り、歴史上最も長く続いた共和国とのこと。
やはりそこには先人の知恵がつまっていることがこの本でも読み取れますし、日本になんとなく環境が似ているなと思ったらやっぱりあとがきでもそのように書かれてました。
これは調べてみたいです。

それからユダヤ人。お金持ちの人たちというイメージがありますが、土地もないのにどうやって現代まで生き残ったのか、その秘密の一端がこの本でも書かれています。
そのたくましさ。素敵です。
本当の財産というのが何かを教えてくれているような気がします。

ヴェネツィア共和国については海の都の物語を読むことにしました。
これも塩野七生さんの本です。
早速アマゾンに注文しないと。

資源も土地もなかった国ヴェネツィアが1000年続いて理由。
これもロマンを感じます。

一冊本を読むと別のことに興味がわいてきます。
これはその本自体がおもしろいからだと思っています。

またこちらのブログで書評を書いていきたいと思います。
楽しみです!!!


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